保育園から幼稚園への転園、どうしようか迷っていませんか。
子どもはちゃんと馴染めるのかな。
共働きでも通えるのかな。
そもそも、転園なんてさせて後悔しないかな。
我が家も、上の子を保育園から幼稚園に転園させました。
保育園に不満があったわけではなく、子どものこれからを考えた上での選択です。
実際に転園してみると、よかったこともあれば、大変だったこと、後悔しかけたこともありました。
この記事では、転園を考えたきっかけ、子どもが新しい環境に馴染むまでの様子、そして後悔しないための判断ポイントを、正直にお伝えします。
転園を迷っている方の参考になればうれしいです。
※記事内で使用している写真はすべてイメージです。実際に通っている園の写真ではありません。
保育園と幼稚園の違いを簡単に整理
まず、保育園と幼稚園の違いを簡単におさらいしておきます。
大きな違いは、根拠となる法律と目的です。
保育園(保育所)は児童福祉法に基づく施設で、保育を必要とする乳児・幼児を保育することを目的としています(管轄はこども家庭庁)。
一方、幼稚園は学校教育法に基づく学校で、子どもの教育を目的とした施設です(管轄は文部科学省)。
対象年齢も違い、保育園は0歳から、幼稚園は3歳から通えるのが一般的です。
ただ、最近は幼稚園でも預かり保育が充実していたり、保育園でも教育的な活動が行われていたりして、その境界はあいまいになってきていると感じます。
両方の特徴をあわせ持つ「認定こども園」という選択肢もあります。
※参考:
・児童福祉法 第三十九条(e-Gov法令検索)
・学校教育法 第二十二条(e-Gov法令検索)
なぜ保育園から幼稚園への転園を決めたのか
子どもを転園させた理由ですが、保育園に不満があったわけではありません。
先生方はよく見てくださっていましたし、子どもも毎日楽しそうに通っていました。
それでも転園を考えたのは、子どもの「これから」を考えたからです。
我が子が通っていた保育園は、1学年10人ほどの小さなコミュニティでした。
赤ちゃんの頃からずっと同じメンバーで過ごしていたので、気づいたら自然と友達になっていました。
それはとても温かい環境でしたが、ふと「小学校に上がったとき、この子は大丈夫かな」と不安になったのです。
小学校に入れば、1クラス30人。
今の何倍もの人数の中で過ごすことになります。
ずっと同じ顔ぶれで過ごしてきた子が、いきなり多様な子どもたちの中に入って、うまくやっていけるだろうか。
当時2歳の我が子は人見知りもあったので、なおさら心配でした。
幼稚園なら、保育園よりもずっと多くの子どもたちと関わることになります。
世の中にはいろんな子がいて、気の合う子もいれば、そうでない子もいる。
その中でどう過ごしていくかを、小学校に上がる前に経験してほしいと思いました。
もう一つは、いろんな体験をさせたかったこと。
設備が整った幼稚園の方が、できる活動の幅が広がると思ったのです。
転園して良かったこと

転園してよかったと思うことはたくさんあります。
一番感じるのは、子どもの活動の幅が広がったことです。
我が子が通う幼稚園は敷地が広く、園庭で子どもたちが思いきり遊ぶことができます。
体育館もあり、マットや跳び箱にも本格的に取り組めます。
畑での野菜の栽培、泥遊び、プール、季節ごとの行事など、活動のバリエーションは保育園の頃と比べて格段に増えました。
我が家は運動に力を入れた園を選んだこともあり、体を動かす機会がぐっと増えました。
以前よりも体力がつき、毎日生き生きと過ごしているように感じます。
もう一つは、年間を通したカリキュラムがしっかりしていることです。
学年ごとの目標が段階的に設計されていて、3年かけて少しずつ育てていく流れになっています。
小学校に上がるまでに自律性と社会性を育てていく道筋が示されていることは、転園を決めたときに私が願っていたことと重なっていて、安心できた部分です。
そして何より、子ども自身の変化を感じています。
年中になったころには、朝の身支度をある程度自分でできるようになりました。自分のことは自分でやる、という意識が芽生えてきたのだと思います。
席に座って先生の話を聞けるようになったのも、大きな変化でした。
そして、気づいたら人見知りがなくなっていました。たくさんの友だちや先生と関わる経験を重ねたことが、大きかったのかもしれません。
転園を決めたときに心配していたことが、いつのまにか解消されていました。
転園して大変だったこと
正直に言うと、親の負担は保育園の頃より増えました。
平日に行われる行事が多く、その都度仕事の調整が必要になります。
毎日のお弁当作りや、細かい持ち物の準備など、保育園では給食や必要最低限で済んでいたことに、手間がかかるようになりました。
とはいえ、これは園によって差が大きい部分でもあります。
預かり保育や行事の頻度、給食の有無などは、幼稚園ごとに違います。
また、園の預かり体制によっては、フルタイム勤務との両立が難しい場合もあります。
このあたりの共働き目線での大変さは、別の記事で詳しくまとめています。
👉 共働きで幼稚園は無理?預かり保育の落とし穴と覚悟しておきたいこと
子どもは幼稚園に馴染めた?

転園を考えるとき、一番心配なのは「子どもがちゃんと馴染めるか」ではないでしょうか。
正直にお伝えすると、我が子はすぐには馴染めませんでした。
転園してしばらくは、「幼稚園に行きたくない」と言う時期がありました。
家でも不安定で、泣いてしまうこともありました。
一番の理由は、活動のスタイルが大きく変わったことだったと思います。
保育園の乳児クラスでは、一人ひとりのペースで過ごす時間が多くありました。
でも幼稚園では、みんなで一斉に動く場面が増えます。
我が子はその切り替えがうまくできず、遅れをとったり、泣いてしまったりしていたようです。
「自分はうまくできないんだ」とすっかり自信をなくしてしまいました。
遅れる不安から家でも順番にこだわるようになって、その姿に家族も戸惑いました。
「転園させないほうがよかったのでは」と後悔することも多かったです。
変化が見えたのは、年少の夏休み明けでした。
「幼稚園楽しい!」と言うようになり、家で見せていたこだわりもなくなりました。
特別なきっかけがあったわけではありません。
ただ、夏休みで1ヶ月ほど幼稚園がなかったことが、よかったのかもしれないと思っています。
うまくできない活動に、解決策を見出せないまま毎日向き合うことは、子どもにとって大きなストレスだったはずです。
それが夏休みで一度なくなり、苦手なことと距離を置けたことで、混乱していた頭がリセットされたのかなと感じました。
もちろんこれは、親としての想像でしかありません。
でも、新しい環境でのつまずきは、慣れていく過程で誰にでもあることだと、今は思っています。
後悔しないための転園の判断ポイント

保育園からの転園を考えるとき、つい「共働きでも通えるか」という働き方の条件で判断しがちです。
もちろんそれも大切ですが、我が家が一番大事にしたのは「子どもに合うかどうか」でした。
その上で、事前に確認しておくとよいと思う点をいくつか挙げます。
園の教育方針
同じ幼稚園でも、お勉強に力を入れている園、体を動かすことを重視する園、自然の中での自由な遊びを大切にする園など、方針は本当にさまざまです。
「通える幼稚園ならどこでもいい」ではなく、子どもの性格や、家庭の教育方針に合った園を選ぶことが大切だと感じました。
預かり保育や行事などの運用面
預かり保育が使える日、長期休みの対応、平日の行事の頻度、給食の有無などは、園によって違います。
働きながら通わせるなら、ここは入園前にしっかり確認しておくと安心です。
見学に行き、園の雰囲気を感じること
園の雰囲気や、先生と子どもたちの様子は、パンフレットやホームページだけではわかりません。
我が家も見学で感じた雰囲気が、決め手のひとつになりました。
「転園しない」も立派な決断
転園を考えて動き始めると、いつの間にか「どこかの幼稚園には入れなければ」という思考になってしまう場合も。
しかし、幼稚園に転園することが必ずしもいいというわけではありません。
いろいろなことを考慮して、最終的に「転園しない」という判断をするのも、あっていいと思います。
保育園がその家庭に合っているなら、そのまま続けることが一番いい選択になると思います。
まとめ
保育園から幼稚園への転園は、我が家にとって大きな決断でした。
実際に転園してみると、子どもがなかなか馴染めず、「転園させないほうがよかったのでは」と後悔した時期もあります。
親の負担も、保育園の頃より増えました。
それでも今は、転園してよかったと思っています。
子どもは幼稚園を楽しんでいますし、活動の幅も広がりました。
ただ、これは我が家の場合です。
園によって方針も預かり体制も違いますし、子どもの性格によって合う環境も変わります。
大切なのは、働き方の条件だけで決めないこと。
そして、実際に園を見て、我が子に合いそうかを自分の目で確かめること。
その上で、転園するかどうかを判断されるといいと思います。
転園を迷っている方の判断材料のひとつになれば、うれしいです。

